小林秀雄『モオツァルト』

小林秀雄全集〈第8巻〉無常といふ事・モオツアルト (1967年)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967メディア: ? クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る何故今まで手を出さなかったんだ、小林秀雄。思っていたよりずっと読みやすくて面…

やおい・BL文学研究所『腐女子の履歴書』

こないだの文学フリマで買ったやつ。サブタイトルは「耽美・やおい・JUNE・BLとの50年」 腐女子たちのインタビューと対談集。あと関係作品などの歴史。 あまり知らない世界だから面白いんだけど、批評ではないし、あまり批評的でもない気がする。 50年、とある…

ヘルマン・ヘッセ『クヌルプ』

漂泊の魂―クヌルプ (1973年) (岩波文庫)作者: ヘルマン・ヘッセ,相良守峯出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1973メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るクヌルプは放浪者。放蕩者。 何かしらの社会的肩書きを持つわけではないが、知…

中島義道『哲学塾 死を哲学する』

「死」を哲学する (双書 哲学塾)作者: 中島義道出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/10/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る昨日読んだ『哲学の教科書』の「死」のパートを掘り下げた様な本。 今の自分には少し…

中島義道『哲学の教科書』

哲学の教科書 (講談社学術文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/04/10メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 228回この商品を含むブログ (89件) を見る哲学史の入門書では無く、哲学研究者の入門書でもない。哲学的に考えるとはどういうこ…

塩野七生『再び男たちへ』と帽子について。

フツウであることに満足できなくなった男のための63章 再び男たちへ (文春文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見る昨日書いた『男たちへ』は結構「男性」…

塩野七生『男たちへ』

フツウの男をフツウでない男にするための54章 男たちへ (文春文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1993/02/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 42回この商品を含むブログ (49件) を見る素敵な男であることについて塩野さんのレッスン。と…

筒井康隆『文学部唯野教授』

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 355回この商品を含むブログ (238件) を見る唯野教授は大学に秘密で小説を書いている。その事を中心にして巻き起こる大学…

植草甚一『植草甚一の散歩誌』

植草甚一の散歩誌 (シリーズ 植草甚一倶楽部)作者: 植草甚一出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1994/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る東京あるいはニューヨークの街をぶらついた時の事を書いている。切手や小物も…

吉本隆明、糸井重里『悪人正機』

悪人正機 (新潮文庫)作者: 吉本隆明,糸井重里出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/11/28メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 91回この商品を含むブログ (129件) を見る吉本が喋り手で、糸井が聞き手。各章の最初に糸井の解説がある。解説は出来れば章の終わ…

中島義道『戦う哲学者のウィーン愛憎』

戦う哲学者のウィーン愛憎 (角川文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (25件) を見る著者が33歳からウィーンに滞在した時の事をたっぷりと描く。一般書としてはデビュー…

中島義道『私の嫌いな10の言葉』

私の嫌いな10の言葉 (新潮文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/02/28メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 56回この商品を含むブログ (81件) を見る俺はもっともらしい言葉とかカタチだけとか「空気」が大嫌いだ。だからこの本にある事…

よしながふみ『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり作者: よしながふみ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2007/10/04メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 339回この商品を含むブログ (256件) を見るよしながふみが喋る喋る。対談というと本人は聞き手にま…

中島義道『孤独について』

生きるのが困難な人々へ 孤独について (文春新書)作者: 中島義道出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1998/10/22メディア: 新書購入: 4人 クリック: 42回この商品を含むブログ (63件) を見る自ら孤独である事を選びとる。自分のためだけに時間を使う。 そのよ…

本屋分が足りない、圧倒的に。

一週間ほど本屋に行っていなかったし、植草甚一を読んだし、触発されて本屋へ向かって歩く。まずは古本屋「香澄堂」へ向かう。 途中、「塋玉堂」でどら焼を食べる。有名店らしいのだが入ったのははじめて。オーソドックスで季節ものの栗入りどら焼を選ぶ。皮は…

植草甚一「古本とジャズ」

古本とジャズ (ランティエ叢書)作者: 植草甚一出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1997/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る何故この著者を今まで知らなかったのだろう。強烈なシンパシー、それと憧れ。 散歩、…

ロバート・キヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』

金持ち父さん貧乏父さん作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/11/09メディア: 単行本購入: 71人 クリック: 1,223回この商品を含むブログ (527件) を見る一時期かなり話題になったこの本…

小澤征爾『ボクの音楽武者修行』

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)作者: 小澤征爾出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/11メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 92回この商品を含むブログ (128件) を見る小澤が24才の頃にヨーロッパへ音楽を知るために行った時の話。当時ヨーロッパから日本に出…

中島義道『ひとをということ』

ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/08/01メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 57回この商品を含むブログ (80件) を見る「はじめに」で著者が述べるように人を好きになることについての本はたくさんある…

オーケンを勝手に好きになっちゃった会『大槻ケンヂの謎』とあおいそらの話。

確かオーケンがエッセイで自ら紹介していた謎本。表紙は如何にも同人誌っぽくてイイね。 思想家、作家、社会学者、ニホンザル、サラリーマン、プロレスラー、哲学者、ハストレル星人などがオーケンに関係あるのかないのかよく分からないようなことを散々書き…

中島義道『働くことがイヤな人のための本』

働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか作者: 中島義道出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2001/02/01メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (32件) を見る以前オススメされた著者の本なのだが、思ったよりやさしい語り口だっ…

相原コージ『コージ苑第一版』

コージ苑 (Big spirits books)作者: 相原コージ出版社/メーカー: 小学館発売日: 1987/11メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 267回この商品を含むブログ (20件) を見る一ページごとにテーマの単語があって、それについてのマンガと単語の意味解説がある。意…

伊集院光『のはなし』

のはなし作者: 伊集院光出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2007/09/28メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 157回この商品を含むブログ (222件) を見る2、3ページほどの短いコラムを82収録。 確かに面白いのだが、この人のラジオのファンとしてはやはり喋りの…

大槻ケンヂ『オーケンののほほん日記ソリッド』

オーケンののほほん日記ソリッド (新潮文庫)作者: 大槻ケンヂ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/06/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (24件) を見るいきおいにのってもう一冊読んだ。 オーケンさんの95年から98年の日記。付録に82年16…

大槻ケンヂ『オーケンののほほんと熱い国へ行く。』

オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)作者: 大槻ケンヂ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (23件) を見るオーケンさんがインドとタイに行った時の話をのほほんと描く。いつも通りの…

大槻ケンヂ『オーケンののほほん学校』

オーケンのほほん学校 (Talking Loftシリーズ)作者: 大槻ケンヂ,ロフトブックス出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2005/11/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 5回この商品を含むブログ (27件) を見るオーケンさんが新宿ロフトプラスワン…

R.P.ファインマン『困ります、ファインマンさん』とエビフライ。

前作『ご冗談でしょう、ファインマンさん』の感想はこちら。訳者あとがきによると、アメリカより先に日本で出版されたそーな。 確かに日本の話は何回か出てきて、かなりファインマンさんは日本のことが好きな様な描写だったけど、そんな事もあるもんなのね。…

森岡正博『草食系男子の恋愛学』

立ち読みで済ませようとしたけど、側に置いておいた方が良いよ、と誰かが語りかけてきたので購入。 こういう本を買うのが初めてだったので、ちょっと気恥ずかしかった。あとイラストが浅野いにおなのは分かりやすいというかあざといというか。 [rakuten:book…

刈谷剛彦『知的複眼思考法』

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)作者: 苅谷剛彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/05/20メディア: 文庫購入: 64人 クリック: 567回この商品を含むブログ (213件) を見る自分の頭で、常識に捕われず思考する方法を書いて…

ファインマン『ご冗談でしょう、ファインマンさん』I,II

ご冗談でしょう、ファインマンさん(上) (岩波現代文庫) [ リチャード・フィリップス・ファインマン ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,296円サブタイトルはノーベル賞物理学者の自伝、であるが…