オーケンを勝手に好きになっちゃった会『大槻ケンヂの謎』とあおいそらの話。

natokazu2008-10-13

確かオーケンがエッセイで自ら紹介していた謎本。表紙は如何にも同人誌っぽくてイイね。
思想家、作家、社会学者、ニホンザル、サラリーマン、プロレスラー、哲学者、ハストレル星人などがオーケンに関係あるのかないのかよく分からないようなことを散々書き散らす本。
あまり説明になっていない様な、それで説明が全て済んでしまうかのような、うさんくさい本だ。
著者達の説明(というか設定?)もひどい。例を挙げると、腰元貴明……昭和六年生まれ、思想家、著書に「コンドーム幻想論」「自慰的現象論序説」など。こんな感じ。
話はズレルのだが、吉本隆明山形大学工学部の元になった米沢高等工業学校の卒業生だということを今知った。この本も一昨日、そこに行く途中に買った訳で、おおげさかもしれないがこういうのをセレンディピティーと言うのかな、なんて思う。もっとおおげさに言うと運命というのもそういうことだと思う。たまたま掴めたものが大きかっただけなのではないか。「たまたま」何かを掴むためになんらかの努力をするというのはかなり報われない事の様に思えるが、何事も磨かないと輝きもしないもの、「掴めなかった」のと「掴もうとしなかった」のでは、吸い込まれたくなるようにキレイな青空とくらーい地下3万km位ほどの差があるのではないか。


そういえば今日は雲一つ無い青空だった。ほんとうにあおいそらだった。
散歩をしている時に上を見て、この空に吸い込まれたいと思ったのだが、その直後、何故自分は吸い込まれたいと思ったのかが疑問になってしまった。散って空になってしまいたいのではないのだな、空につつまれたいのではないのだな。
地下の深さはあまり見たこと無いが、空の深さならよく見ている。
私は空に吸い込まれたい。