本屋分が足りない、圧倒的に。

natokazu2008-10-30

一週間ほど本屋に行っていなかったし、植草甚一を読んだし、触発されて本屋へ向かって歩く。まずは古本屋「香澄堂」へ向かう。
途中、「塋玉堂」でどら焼を食べる。有名店らしいのだが入ったのははじめて。オーソドックスで季節ものの栗入りどら焼を選ぶ。皮はふわっとうまい。パサついていないのが有名店たる味の説得力。餡はつぶが結構残った感じ。これだったら普通のどら焼でも食感のアクセントになるに違いない。そして栗はほどよくたっぷり。170円くらい。満足。

古本屋では夢野久作を四冊購入、各100円。宮沢賢治全一冊というのが気になったがデカイのでやめにした。色もデカさも電話帳みたいな本だった。

向かいの山形美術館前の公園へ。紅葉がなかなかキレイだった。落ち葉がたくさんたまっているのが、田舎の美術館っぽいかも。

そして以前から気になっていた喫茶店「カフェー」へ。まず名前が突っ込み所だよね。
店の中へ入った、メニューください、と言うと日替わりは外にしか出していないという、ドアを出て外のホワイトボードをもう一度見る、なんか間抜けだ。
頼んだのはイカとミートボールミートボールのトマトソース定食。650円。
出てきたのは、ご飯、味噌汁、イカとミートボール、サラダ、キュウリの漬物、納豆、味海苔。
メインがたっぷりあるのに納豆と味海苔がついているのってどうなの?安いホテルの朝食が失敗したみたいな組み合わせ。
それにコーヒー。
このごった煮感がたまらない。

店内はキッチン含めて十六畳くらい。
マスターは白髪中心になった髪をオールバックでぴょんとたばねて、首のあたり。なんだか典型的なルックスだなぁとか思っていたら、声は渋くない。そこがハズしっぽくていい感じ。

カウンター、テーブル上ともにランプシェードがキレイ、少し暗い位が俺にはちょうどいい。

となりにいたバブル時に若者であったであろうお姉様方は、当時と変わらぬ格好(一部除く)でガールズトーク(ガールではないかもしれないが、中身はほとんど同じ)。

漫画棚は2メートルくらいのが2つ。全体の数は多くないが、「なんと孫六」「おーい竜馬」「Happy!」「サラリーマン金太郎」など長めのマンガが目立つ。

席に着いた時ラジオから流れてきたのはフットルースだった。一体、今は何年なんだ?

銃を持つみたいにしてから、親指でレバーを押すドア。ごちそうさま、大学へ行く。