中島義道『哲学の教科書』
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/10
- メディア: 文庫
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具体的には、いや具体的という言葉は適切でないかもしれないので、「例を挙げると」にしておこうか。「死」「私」「時間」「意志」など。
あとは哲学とは何で「ない」か、というのに一章割かれてあって面白い。自殺は思考の停止であり、哲学の否定であるというのには強く賛同する。
入門書であるから議論に専門用語が登場することは少ない。それでも緻密に洞察を重ねると論が複雑になるのは免れない。かなり理解しやすく書いてるのが伝わるけどね。
エッセイ的な文だと全開になる中島節はここでも健在だけど、少し控えめかな。最後に紹介されている「哲学入門」入門の本たちは参考にする。