カバンの話。

俺はなんだかカバンというヤツが好きで、いくつも持っていてほぼ毎日違うモノを持ち歩いている。アウトドアぽいナイロンものが多いけど、大きさも形も色も様々。
なんで「カバン」が好きなのか考えてみた、というかパッと思い浮かんだ事がある。カバンは体型を(あまり)選ばないのだ。自分のヘンテコな体型からして、ぴったりな服を選ぶのはちょっと難しいが、カバンならあまり気にせず買える。
身に付ける時は、荷物の量、予定、あとはファッションとして見た目も考えて選ぶ。

そして自分で好きなだけに人のカバンも見てしまうワケで。

大学生には勉強道具?の入ったプラスチックのカバンとそれ以外を入れるカバンを持つ人間というのが結構多い。手に二つ持ったりして、移動の時不便じゃないんだろうか?大学生は細かい移動が多いのに。
プラスチックのカバンを持ち、機能に特化しているようでいて、二つカバンを持ったりして別に機能的で無い。しかも別段プラスチックのカバンじゃない方にこだわりを持っている人も少なそうだ。
大学生であるという気分を味わいたいがためのプラスチックのカバンというなら意味が分かるんだけど。ある意味制服っぽい感じで。

持ち物の身軽さというのは思いの外腰の重さに関わっていると思う。無理に荷物を減らせという事ではない。自分を縛りつける錨をいくつも持たなくていいじゃん、別に。
ただ俺も図書館にこもって勉強するぞ、と思った時は錨の様にカバンを置いておくという事もしなくはない。意志が弱いので一旦休憩のつもりで外に出たが最後、あとはどこかへ行ってしまうからだ。カバンを起きっぱなしにしても人はガラガラだし迷惑はかけない。錨としてでも、上手く使えるならそれでいいのではないかという話。