植草甚一「古本とジャズ」

古本とジャズ (ランティエ叢書)

古本とジャズ (ランティエ叢書)

何故この著者を今まで知らなかったのだろう。強烈なシンパシー、それと憧れ。
散歩、古本、音楽、喫茶店、洋服、お菓子に小物、小柄だし女物の服も平気で着ていたらしい。
違う点として俺はコレクターではないんだよな。部屋にモノは少ない。
たぶんこの人も集める事が目的じゃなくて気になるものを買っていたら膨大な量になっていたというだけかもしれないけど。
軽くて飛びまくるトっぽい文体。若干衒学的にも見えるが嫌らしさがないからそれは違うかな。やたらと店、音楽、映画、文学などの固有名詞が飛び交う。
しかし著者が60才くらいの時の文だと思うとその内容にあらためて驚くなあ。好奇心が旺盛すぎるしね。
とても興味が出たので色々読んでみようと思う。とても年季が入った散歩者らしいのでそれも参考になるかな。