原研哉『デザインのデザイン』

デザインのデザイン作者: 原研哉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/22メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 421回この商品を含むブログ (187件) を見る感想とか書評とか言えるほど文章に出来ないんだけど。無印良品の広告。解釈の多様性。受け手が…

原研哉『RE DESIGN 日常の二十一世紀』

日常的なモノのデザインのやり直し、リ•デザイン展に出品されたモノの解説とデザイナーの制作意図などを語る。 例えば「トイレットペーパー」や「年賀はがき」などというテーマをあるデザイナーに与えて、その回答というカタチでのデザイン。テーマとそのデ…

小澤征爾•広中平祐『やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運•鈍•根』

指揮者•小澤征爾と数学者•広中平祐、二人の「天才」の二日にわたる対談をまるまる収録。 解説にある通りほとんど会話をそのまま文字におこしたものに見える。お互い専門は違うから難しい言葉はほとんどない。 しかし、含蓄がある。そうでなければ、天才など…

五木寛之『青年は荒野をめざす』

新装版 青年は荒野をめざす (文春文庫)作者: 五木寛之出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/05/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (19件) を見るトランペットを片手に西を行く青年の話。 その放浪にはジャズがあって、恋愛が…

小田実『何でも見てやろう』

何でも見てやろう (講談社文庫)作者: 小田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 1979/07/11メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 107回この商品を含むブログ (68件) を見る1950年代終わり頃に留学生としてアメリカへ行き、欧米、アジアの諸国を二年間貧乏旅行した…

Rollbahnのメモ帳。

[rakuten:select-penguin:10007220:detail] お気に入りのメモ帳。 とは言っても使い始めたのは今年の初めなんだけど。 こないだ三冊目を購入。一冊目は、日記帳に書ききれない日ごろの考え事をまとめたり、人の話を聞いたときにメモや感想に使ったり、読書し…

大槻ケンヂ「オーケンの散歩マン旅マン」

のほほんとした旅エッセイ。オーケンさんらしく映画やロック小話を交えつつ、一人旅に一人でツっこむ。 久々に読んだら俺が如何にこの人から影響を受けているかを確認することになった。物事の面白がり方、趣味興味考え方。高校の時は自分の名字と同じ名を持…

P•F•ドラッカー著、上田淳生編訳『プロフェッショナルの条件』

今の自分に一番ガツンと来たのは 最初の仕事はくじ引きである。最初から自らに適した仕事につく確率は高くない。(p229) じゃあどうしたら良いの? 常に自らの可能性、「強み」を常に探求しろということ。 価値観というのは、軸はあれども常に変わるもの。…

深澤直人『デザインの輪郭』

デザインの輪郭作者: 深澤直人出版社/メーカー: TOTO出版発売日: 2005/11/10メディア: ハードカバー購入: 8人 クリック: 97回この商品を含むブログ (119件) を見るデザイナー深澤の哲学。十ページ程度の文章、対談、短い金言集がバランスよく配置されている…

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

夜は短し歩けよ乙女作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/11/29メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 2,165回この商品を含むブログ (981件) を見る若干、今更感が漂うが、サークル後輩が持っていたので借りた。 一気に読んでしまったよ。…

安部公房『砂の女』

砂の地獄。掘っても掘っても、被さってくる。反復、流動、渇き、時間、 砂の描き方が魔力的。砂に限らず、比喩が巧み過ぎて綺麗。 対するは、水。希望の象徴として出てくる。しかし、そんなに簡単な二項対立でも無い気がする。映画を先に見たので、ある程度…

今出ているananの表紙。

深津絵里がananの表紙を飾っているんだけど、その顔にシミが多いのがとても気になった。今まで見たことが無い様な写り方をしているのである。 普通、雑誌の表紙なら修正するのではないかと思う感じ。表紙だからって修正し過ぎて気持ち悪いヤツあるよね。 写…

太宰治『人間失格』

ライトくんが表紙張ってるやつじゃなくて。伊集院のラジオに触発されて、初めて読んだ、つもりだったのだが。悲劇or喜劇語遊びのシーンは読んだ記憶がある。あと主人公が遊びを教わるシーンも何か別の小説で激似のシーンがあった気がするよ。多分、中学生く…

梅田望夫/茂木健一郎『フューチャリスト宣言』

対談形式だからか二人共かなりアツく語っている。それぞれが単独で書いている本よりも、主張が過激である。 インターネットをグーテンベルクの活版印刷技術の延長だととらえる人が多いようですが、むしろ、個人のキャラクターを際立てる場というか、自分とは…

高橋源一郎「一億人のための小説教室」

タカハシ先生が優しく易しく小説の「つかまえかた」を教えてくれる。しかし多分に毒を含み、油断してるとブスリと刺されるよ。

よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』

全四巻、自分は現在二巻まで購入。写真は、その表紙と調子に乗ってたくさん買った十円の中古本。 今まで何故よしながふみと言う作家に眼を向けていなかったのか。そう思うと同時に、未だ読んでない本がたくさんあってうれしいとも思う。 なんだかスゴイぞ、…

十円本。

竹宮恵子『地球へ』『ロンド・カプリチオーソ』、松本零士『ミライザーバン』計九冊を購入。一冊十円で売っていたのは良いが、ポケットには百円しか入っていなかった。夜の散歩中に、たまたま店を見つけたからだ。近いうちにもう一度行って、残りをゴッソリ頂…

Webのスピード

昨日、『ウェブ時代をゆく』の感想を書いたのだけど。著者の梅田さんから直にはてなスターを頂いた。感想を沢山読んでいるのは知っていたけれど、実際自分が体験して見ると驚きが違う。笑える程のスピード感だと思いません? そう言えば梅田さんはウェブの世…

梅田望夫『ウェブ時代をゆく』

中学生三年生、つまり六年前に当時夢中になっていたMagic the Gatheringというカードゲームの情報を調べるために、自分のweb生活は始まった。そしてあるカードのポータルサイト内のネットゲームにも夢中になった。IEで簡単に出来るゲームだった。ゲーム内チ…

茂木健一郎『「脳」整理法』

裏表紙にある、「夏目漱石の成りそこないの如き茂木さん」を見て笑うだけで、七百円位の価値はあることでしょう。 体験からさまざまな意味を整理し、編集していく機能を果たす脳にとって、偶有性こそが何よりの「栄養」なのです。 偶有性とは半ば規則的で半…

吉田秋生『蝉時雨のやむ頃』一巻

なんだか父が死ぬとか、山形、仙台だとか言う言葉が出てくると妙に感情移入というか、自分に引き寄せて読んでしまう。最初のほうの三姉妹のやりとりは自分含む三兄弟とつい比べてしまうし。そして異母姉妹の「すず」と一緒に暮らすようになる事で、自然と中…

梅田望夫『ウェブ進化論』

本名を公開することにした。

谷崎潤一郎『文章読本』

「読本」ではあるのだけど、文章を書くことについての文章。書くことを実践することで、より深い鑑賞をするという意味で読本なのかな。特に気になった点は、「字面」と「音調」という文章の感覚的要素についての所。まず字面、視覚的効果について。日本語で…

田中メカ『キスよりも早く』1-2巻

スイート(笑) 二十四歳地味メガネ英語教師とその生徒十六歳との結婚生活。さらにメガネは元ワルで敬語キャラ。 自分のクラスの生徒が四歳の弟を連れて路頭に迷っている、勢いで結婚。という超展開なんだけど、頭カラッポで読むにはコレぐらいで良いのかもし…

カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』

中学生のとき以来でSFと言われるモノを読んだ。シンプルに言うと、運命を知っている者と運命に翻弄される者のハナシ。その核だけでもとても面白くてガンガン読める。しかし戦争だとか宗教の力、家族の愛など含まれるテーマは多く、濃い。その要素がユーモア…

葉鳥ビスコ『桜蘭高校ホスト部』

現在十一巻まで。 主人公はハルヒと言うんだけど、アニメの放送時期が涼宮の方と被っていたようで。アニメは原作忠実タイプ、〆も無難な感じでした。バタバタ楽しいので良い作品だったかな。 作者も言ってるけど、ホスト部なんてタイトルだからヤオイかと勘…

木村紺『巨娘』第一巻

「ジョーさんは巨娘です。」 読む前に友人からも言われていたのだが、あの不思議なまったり空間『神戸在住』と同じ作者だと思ってかかると、ビックリする。もちろん、やわらかいタッチにコマ外の独特のナレーション等は踏襲されているのだけれど。『神戸在住…

PEACH-PIT『ローゼンメイデン』

あのラストは無いよ、もっと各キャラ見せてくれよ、と思ってしまうほどに面白かった。バブルに乗り遅れてしまって、今まで読んでいなかったのだ。アニメも見ていない。 萌えもバトルもコメディも鬱も詰まっているし、なかなか含蓄のある作品なんじゃないか。…

永井豪『デビルマン』

勢いとスケールが圧倒的過ぎる。構築美の様な完成度は無いが、そんな事がどうでもよくなる程の作品。何を今更と仰るかもしれないが、別にいいだろ、久々に読み直して感動したんだから。 森での戦闘シーンで『寄生獣』を思い出したが、よく考えたらもっと大き…

『Poketパンチ Oh!12月号』

なんと1968年の雑誌である。古本屋で安かったので買った、百円也。文庫サイズ、平凡出版から。 ニクソンだとか若きアーノルド・パーマーの写真に時代を感じるものの、そんなに違和感を感じずに読める。 多分対象は二十から三十位なのかな、しかしそれにして…