木村紺『巨娘』第一巻

「ジョーさんは巨娘です。」
読む前に友人からも言われていたのだが、あの不思議なまったり空間『神戸在住』と同じ作者だと思ってかかると、ビックリする。もちろん、やわらかいタッチにコマ外の独特のナレーション等は踏襲されているのだけれど。『神戸在住』にあった大学のゆるーいコミュニティとはまた違う商売の場を描いたり。大学生と違うと言えば恋愛の描写もかな。『神戸在住』は大学生の割りにほんわかした恋愛が多かったけれど、『巨娘』ではやった、やられたの世界。
臨死!!江古田ちゃん』と一緒の雑誌に載っているのがとても納得いくかな。
巨娘、ジョーさんは身長が181センチあって豪快だけど気が利いて、もちろん仕事ができる。女ながらにして男前、なのだが。ブーツにロングスカートなのがなんだか可愛いと思う。萌えの新たな形だと思いたい。
ジョーさん以外にもキャラが濃くて、話も濃くて。なかなかボリュームのある一冊。早く続きが読みたい。