中島義道『働くことがイヤな人のための本』

以前オススメされた著者の本なのだが、思ったよりやさしい語り口だった。この本がたまたまそう書いてあるだけかもしれないけど。

冷たい様にも見えるが、別に突き放すわけでもなく、むしろ嘘くさくなくてやさしい様な気がしてくる。少し素直に言い過ぎるのと、ただ毒を吐きたいだけの人は違うのだ。



仕事も人生にも理不尽な所がある。

了解した。分かった。分かってるよ。分かってるけど。

全てが理不尽でもなければ、偶然にかなり左右されることもある。
この世は理不尽だからどうなってもいいやなんてやけっぱちではなくて、理不尽を理不尽として受け止めようとする事が大事なのだ、たぶん。受け止められるかどうかは分からない。けど、受け止めようともしないよりは、いい。