相原コージ『コージ苑第一版』

コージ苑 (Big spirits books)

コージ苑 (Big spirits books)

一ページごとにテーマの単語があって、それについてのマンガと単語の意味解説がある。意味も作者の主観がたっぷりはいっているものがたまにあったりして面白い。
マンガはというとかなり笑って読んだのだが、そのくだらなさとヤロー的むなしさはホントよくクオリティが保てるなと思うほど。ヤロー的むなしさと書いたが、それ以外にも生活の中で滑稽ではあるんだけど見逃しがちなことを笑いに消化していたりしてハッと気づかされることもある。
最後についている付録で4コマの文法について少し解説してあるんだけど、確かに色々なバリエーションがあるから飽きないのだと納得した。オーソドックスな4コマに見えても、起承転結とは限らないことを分かりやすく冗談交じりで書いてある。
昭和62年発行ということで、ちょうど自分が生まれた年な訳だが時代を感じるネタもあるにはある、時代というか個人の感覚の問題かもしれないが。しかし、そのギャップもまた楽しめるから、それはそれでトクだと思う。