高円寺「団らん」

カウンターが八席くらいだけの小さな定食屋。見た目のぼろぼろ具合と値段が安いのとに惹かれて入った。
頼んだのは焼き肉鳥唐定食。500円。
ご飯はもりもり、メインもキャベツもたっぷりで、その上揚げ餃子、揚げ焼売、漬物に味噌汁。充実しすぎ。

店のオヤジが素晴らしかった。いかにも下町のオヤジっぽい威勢の良い喋り、それでいて客に謙虚な感じ。
名言集。
「巨人が勝ったって何もうれしくねえ。読売新聞くらい半額にしろ」
俺がパプル定食って何と聞くと「パプル?マズイよ。肉炒めたのにカラシつけんの。みんなゲーッつって。」
いいのか、それで。
ちなみに『孤独のグルメ』第一話の山谷「きぬ川」にも同じようなのが出てたね。東京の下町ふうの食べ方だと思えばいいんだろうか。
途中隣に来た茶のスーツとハット、手塚先生みたいなメガネのおじさんは凄く感じがよくてお洒落だった。静岡出身だと言っていたが、都会っぽい喋り方である。喋りだけだと二人は対照的、そしてどちらも東京らしい。
しばらく三人で話をしていたんだけど、俺が一番若い話題を知らない。ニュースもテレビもほとんど見ないから?
たくさん人がいて交流する中で人から話を聞くと知識がつく。しかし知識があるから云々って話では無くて、今回のオヤジ二人の様に自分の言葉で語れるのはスゴくいいと思った。
いつかまた必ず行く。