竹富健治『鈴木先生 六巻』

鈴木先生 6 (アクションコミックス)

鈴木先生 6 (アクションコミックス)

五巻の最後、夏祭りで生徒たちに彼女との「できちゃった」を知られた鈴木先生はクラスで裁判にかけられる。
結婚観、家庭環境、道徳観、貞操観…
それぞれの環境があるし、もちろん簡単には割り切れない問題なのだが、クラス裁判では各々の意見を共有しつつ、更に皆で一歩前進しようとする。
「裁判」は長くて、この巻ではまだ途中だ。

超絶なハイテンションを保ちつつ、言葉と感情を尽くして語る鈴木先生と子どもたちの様子は相変わらず壮絶すぎて、ギャグにも見えるし、本気で真摯な内容でもある。自分の仲では、なんとなく分裂勘違い君劇場を見ている時の気分を思い出す。この巻の鈴木先生の言葉の使い方なんかfromdusktildawnさんが書いているのかと思ってしまったほど。

中学生であるという設定は絶妙で、だからこそ性に対して大胆な語りが出来るのだと思う。
最後はすごいよ。
次の巻への期待は高まるばかり。