相原コージ『コージ苑第二版』

コージ苑 第二版

コージ苑 第二版

一ページごとにある単語の意味とそれをテーマにした四コマを載せるというカタチ。
意味の解説と用例にもかなりの遊びがあって、マンガ以上にツッコミ所が満載だ。
続きものの四コマ、この本の言葉だと「連続大河四コマ」が大半を占めている。四コマでありながらも、長いスパンのストーリーをも楽しめるというヤツだ。自分の世代だと『あずまんが大王』があるから衝撃を受けるということは無いんだけど、相原コージはその開拓者らしい。しかし今見ても、全く関係の無いストーリーが同時に進むというのは斬新。あずまんがは基本的に一本筋だったし。

高橋くんとブスのミーナの話が一番面白かった。
高橋くんは好きでもなんでもないブスのミーナから告白されてOKしてしまう。しかしブスはブスだ。しかし穴は穴だ。そんな実も蓋もない話。

その他も一つ一つが印象深い。
くだらなすぎるダジャレと下ネタはもちろん全開。
名作と言って良いだろう。たぶん。「名作」って響きに似つかわしくない様な作品ではあるのだが。