羽海野チカ『3月のライオン』二巻

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

主人公零くんは結構寡黙だから暗い内省台詞が多いんだけど、それを打ち消すかの様に周りは明るい。不幸を呼ぶ人間になっていかないとは思うが、幸せになってほしいと勝手に願う読者である所の私はなんだか微妙な心持ち。
スポーツマンのタカハシくんとの「自分を信じる」という事についての下りはなんだか沁みるものがあって、あぁ良かったと思った。同じくライバル二階堂による、零の試合解説の下りもアツくて泣いた。
今一番自分の涙腺を弛ませるマンガ家が書くアツさは決して安くなんかないし、どうにも没頭させられる。