さいとうたかを『サバイバル』

サバイバル (1) (リイド文庫)

サバイバル (1) (リイド文庫)

超危機的状況から一人で生き延びる少年サトル。
サトル、頑張れ、何度も思いながら読んだ。後半サトルがかなり逞しくなりすぎちゃって無茶な所もあるけど、まあ笑える程度。
もしこういう状況に陥ったら、という仮定もしなくはなかった。しかし、それよりも生きるとは何だろう、なんて考えてしまった。普段あまり考えない事へ思考をもっていくのにはフィクションの強さを感じる。感情移入とはまた別に泣きそうだった。
ドキドキしながら次々に読み進められる。
文句を言いたいのは終わり方かな。かなりあっさりしていて、完の文字が無ければ分かんない様なラスト。これから一盛り上がりありそうな所で突然終わってしまったもので、ポカンとした。