さんぽ

夜に長い距離を歩くという事を久々にした。学校から帰ってくるときに走ってみたら、久々感がカラダにきたのでそれを直すためにも。晩飯後に出発。ちょっと遅すぎる時間だったかな。
山形市のメインストリートである所の七日町は相変わらず人が居ない。飲み屋街を歩いてみても、人よりタクシーのほうが多い。しかもたまに大学生らしき集団がいるだけで、それ以外の若者は全く居ない。スーツの人はそこそこいた。平日だからというレベルじゃなくて人が居ないと思うんだけど、どうなのかな。
なんというのだろうか。
飲み屋街独特の雰囲気が、ほとんど無いのである。よっぱらいも歩いてなかったし。人の賑やかさより、車の通る音がうるさいという地方都市っぽい雰囲気はたくさんあるが。
そういえば少ないながらも店のおねーさん方がお客さんを送るシーンというのは見ていて楽しい。というか人が全然居ないからそれだけが目に入ってくる。あいさつとか格好とかその場の雰囲気とかで、一瞬のうちに色々な想像が湧き上がる。オッサンきらわれてんじゃねーの、とかおねーさんそのアイサツは適当すぎないか、とかのレベルがパッと。どっちも知らない人だからその後に色々想像するのは勝手だ。
その後は旧県庁、文翔館に行く。キレイな大正のモダン建築でとても気に入っている場所。何故か夜でも門が開いていて、周りから見られるようになっているのだ。昼間は中に入れるんだけど。
夜歩く魅力というのは、想像のはさむ余地の多さかも知れない。見えてくるモノが少ないから自分で補完しようとして、想像したり、考え事が出来たり、普段は気が付かないモノに気づいたり。昼間と見え方が変わるというのはある意味当然の事ではあるが、それもどの様に変わったかと考えると見えるモノが少なくなったという事だと思う。昼間の景色は人の頭で処理するのに大きすぎる情報量を持つのだ、たぶん。