「写★新世界」とパル子の御開帳、バンドT。

今日は仙台メディアテークで行われていた「写★新世界」という写真展に行った。パリ、ニューヨーク、東京、上海という区分で展示されていたのだが、上海パートはほとんどが絵画だった、何故?
セレクトに都市以外でどれくらいの意図があるかは分からないけれど、ある程度の傾向はある気がした。
パリは、静か、如何にもメッセージがありそう。ニューヨークは、分かりやすいユーモア、あるいは一見何も無さそう。東京、日常の異化。上海、劇的。

ウィニー・ロニ「ロバート・キャパ
キャパはもっと難そうな人っぽいイメージがあったんだけど、この写真に写っているのはひょうきんそうなおじさん。フェルトのハットに、チェックのシャツ、中にはハイネックの何か、リュック。目がすごく印象的で、好奇心が旺盛そう、かつ妙な落ち着きがある様で不思議な感じ。

ベルナール・フェコン「宴」
子供達が外で食事会をしている。しかし、その後ろには火が。ほとんど皆後ろを向いていて表情が分からない。手前には一人レコードを聴いていると思われる少年。
写真じゃないみたいとか、人が妙に演技がかったポーズだと思っていたら、子供達の大抵が人形だった。最初は気づかなかったが、他の作品を見ていて分かった。
すごーく作られた写真なんだけど、何が起きているのか、あるいは何を思わせたいのか、とても気になる写真だった。

エドワード・ウェストン「キャベツの葉」
そのまんま。モノクロの画面に大きく広がったキャベツの葉。
ひだがスゴクきれいに見えて、「脈」が生命感を強く打ち出す。
こんなにも見え方が変わるのか、と新鮮な驚きがあった。




その後は今日オープンした仙台パルコへ。
仙台で建物に並んで入るなんて初めてである。

真っ先に言ったのはSMITH。自分が好きな文具メイカー、デルフォニックスの直営店。今使っているロルバーンのメモ帳がデルフォニクス。ソレと合いそうな色のカレッジバッグというやつを購入した。全体的に高くは無いけど、オシャレな文具が色々置いてある。もちっと広くても良いかと思ったけど、ちいさな雑貨屋でいいかも。
せっかくのファッションビルなのに、文具店に来ているような女性は皆良い感じだった。老若女、国籍も色々な感じだけど、何かしらの統一感があった気がしたよ。新ジャンル・文具女子。


その後は別に買いたいものも無いしお金も無いけど、せっかくなので全部を見て回った。

そういえば蜷川実花の写真展がやっていたが、とてもオトコ一人で入れる雰囲気ではなかった。妄想なんとか。グラビアのオトコ版みたいのを想像すれば良いんだろうか。それとも期待を裏切るような感じなのかな。

マリメッコ。商品とか生地の高さに驚いてしまったけど、まああんなもんなのかな。服も少し置いていた。ワンピースとかTシャツ。


メンズフロアにて俺の好きなアウトドア系のショップを見つける。そこで、そういう店らしからぬ接客を受けた。店の雰囲気と合っていない少しギャル男入ったチャラい店員。
「その帽子どごのっスかe?」「分かりません、中古なんで。」「かわいっすね」鳥肌立つかと思ったよ。かeというのは、「か」と「け」の中間位なイメージ、なまりとは言わない、タダの下品な口調だ。
その会話の前にも商品説明を少ししてくれようとはしていたが、全然ダメ。
喋んない方がいいよ、と思った。

パルコの中の人は確かに多かったけど、時間が良かったのか別に驚くほどでも無かった。その割にはエスカレーターをシビアに規制してたけど、こないだのワンフェスの影響?考えすぎかな。


人も多いし、ファッションビルのオープンだからか分からないけど、オシャレな格好の可愛い人が多くて楽しかったかな。男女比でいうと3:7位?男の格好は見ていても全然面白くなかった。


男の格好といえば、話は変わるが、メディアテークの一階で行われていたエコなんとかの受付にいた太い兄ちゃんを思い出した。赤と黒の混ざったツンツンヘアで、アークエネミーのTシャツ、背中にはPURE FUCKING METAL。
エコなんとかの受付にこんな格好で、逆になんだかイイなあと思ってしまった。

こないだプロディジーのキースがでっかくプリントされたTシャツを着た人とすれ違った時にも、今日見たイイTシャツ着たツアーバンド(スレイヤーなど、多分ハードコアの人。)とすれ違った時にも、山形でお笑いライブ見に行った時にDEEDS OF FLESHのパーカーを見たときにも思ったのだが。
こんどからイイTシャツを見かけたら微笑むプレイをしてみようと思う。迷惑にならない程度のコミュニケーションがしたい。
まあ、それでなくとも、好きじゃないと着ないようなイイバンドTシャツを見ると結構な視線を浴びせてると思うんだけどね。