あらゐけいいち『日常』三巻

日常 (3) (角川コミックス・エース 181-3)

日常 (3) (角川コミックス・エース 181-3)

相変わらずの面白さ。ギャグマンガで普通に笑ってしまう事は少なくなったが、コレは期待を裏切らない。


あるキャラが描いたマンガが出てきて、それに「腑におちね」とリアクションするシーンがある。
このマンガこそそうだ。

読んでいる間は、事柄をそのまま受け取れる。不条理なりに条理が通っている。
例えば表紙の職員室にタケノコがビッチリ生えている理由とか。
でも実はその理由こそがおかしいことなのだ、とふと気付かせることで笑いにする。
よく考えると腑におちない。

あと過剰な格闘演出はスクランにも通じる所があるかな。
前よりキャラの表情や表現方が豊かになったのは、このマンガの場合ギャグのバリエーションに直結している感じがして良い。

全体の雰囲気としては、よく考えてあるんだけど、作り込みすぎないで結構勢いにまかせている場所もあるのが非常に気持ち良い。

ネタの反復、ステレオタイプの扱い方とそれらを崩すタイミングが絶妙に思える。

次巻も期待。