みうらじゅん/矢野武『全日本コール選手権withみうらじゅん』

全日本コール選手権 with みうらじゅん [DVD]

全日本コール選手権 with みうらじゅん [DVD]

大学生サークルが飲み会の一気コールで競う選手権。
あまりのバカバカしさとテンションの高さに最初はイライラしたが、徐々に慣れてきた。イラつきよりも、むしろ自分はこんなコールなどを行う様な場所に居なくて良かったなという安心感。今までいくつかのサークルに所属したけど、幸いにしてコールというものが行われる様な飲み会には参加したことが無い。

勢いでやっちゃったのが伝統として残ってしまっているような意味無し系から、韻を踏んだりダブルミーニングを使ったりと妙に凝ったもの、そして既にコールじゃないものまで様々。
大体がリズムの勢いと安易な言葉遊びで出来ているから、エンタ芸人のネタみたい。カラオケで歌いやすい曲が売れる、みたいに飲み会で使いやすいから流行っているというものもたくさんあるだろう。
数字が付くと使いやすいようなので、今は「三でアホになる」が間違いなく使われていると思う。倍数とかの難しいアレンジは無しで、多分「三」のみ。

そして解説二人がもっともらしく、選手権らしくコメントを加える。みうらじゅんはいつも通り若干のしたり顔で下ネタを混ぜつつ、なげやりに。矢野は本業らしくマジな顔でアツくアホな言葉を説明する。

やはり一番盛り上がるのがエロ系コール。そこに一番の特徴が出る。

一番きつかったのはイベントサークルとやらの出来損ないホストとキャバ嬢が集まったみたいなグループ。ド直球、ためらい、恥じらい無しのエロコールだけど、それがギャグでなくてリアルに感じられるのでキツい。ジェスチャにもヒネりなし。というかクイクイッと手をヒネったり。
男子の中に女の子一人の所ではやたらと胸を強調。女子が多めのグループでは結構可愛く攻めるが、最後「半勃起」の意外性。大穴。

あとはみうらじゅんもイチオシだった童貞軍団「男子寮」の下ネタが一番リアルであり、リアルじゃなくて良かった。もちろん男子のみ。
切実ではあるけれど、現実ではない感じ。たまらない。




今検索していたら、ちょうどシリーズの3が昨日出たらしい。あとは「男子寮」は公式サイトまでつくってあった。
(横浜市立大学 男子寮 男魂) 



大会の発展を期待すると共に、これからのコールの発展を願いません。