アメリカでライブをした時のこと。その2。

・四月二十九日

朝からペンシルヴァニア州ピッツバーグを目指して移動。人数の都合でツアーに同伴していたバンド、REAGAN SS(リンク:myspace)のクルマに乗った。コレがすごく楽しかった。
前日のライブを見てなんとなく予想していたのだが、自分と音楽の趣味が合う。

i podを車に繋いで鳴らしていたんだけど、一曲目がまずIRON MAIDEN,BORIS,SLEEP…

道路の脇は、野っ原と遠くに家がポツポツと。空は開放的過ぎて。

景色も最高、音楽も最高、言うこと無かった。



この日のライブで印象に残ったのはチェーンのオッサン。

何やら腹に大事そうなモノを抱えて、ライブハウスに入ってきたオッサン。Tシャツを広げたと思ったら、出てきたのはチェーンだった。ヤバいヤツが来たぞ、と思っていたらマイクを取ったので二度ビックリ。出演するバンドのヴォーカリストだった。
オッサンのチェーン振り回し芸は見事なもので、結構長めのチェーンをぶんぶんする割には客には一切当てないという素晴しいものだった。

ベタだけど、演奏後に話しかけてみたら、本当にニッコニコして人の良いオッサンだった。三度ビックリさせられた。


ライブ後に出演バンドでファーストフード店へ。
やはり食う量が全然違う。
ちなみにチェーンのオッサンは、デカいピザ丸一枚と山盛りのフレンチフライだった。山盛りと言うのは本当に山盛りで、こっちのマックのポテトLが五個分くらいはあった。
自分はイヤな予感がしていたので注文していたのはホットドッグだけだった。
しかし、結局向かいのヤツがもてあましていたフレンチフライをほとんど平らげ、食え食え言われてピザももらってしまったので結構な量を食べた。


ツアー中は移動と時間の都合上ファーストフードに行くことが多かった。
ハンガーガーかサンドかタコスかピザ、それに山盛りのフレンチフライ、コップを渡されてフリードリンクというのがほとんどだった。そりゃあ体デカくなるわな。


ファーストフードを出た後の展開が未だによく分からない。
誰かの友人であるらしいダイアナという女の子に誘われて何人かでホームパーティーへ行ったのだが。

誰かの家の地下。暗くて広い。若い男女がいっぱい。
皆喋っている。バンド演奏もしてたかな。ドリンクを出していた黒人のおばさんは、この髪が長くてちっこい東洋人の事を不思議そうな眼で見た後、ニッコリした。

そもそも何の集まりだか良く分からない。自分と一緒に来たヤツラも良く分かっていなかったらしい。ほとんどフツーに身内だけで喋ってしまった。

後で、自転車のサークルだかの集まりと説明を受けたが、結局よく分からないままその場を後にした。

その日はダイアナの家で寝た。
と、言っても女の子と寝た訳じゃなくて、自分の隣で寝ていたのは箱に入った蛇だった。



その3へ。