アメリカでライブをした時のこと。その1。

昨日の書いた通り、2007年のゴールデンウィークに、当時自分がドラムとして在籍していたTOTAL FURYというバンドでアメリカツアーをした時の事。


・四月二十六日

山形で16時10分までの授業をきっちり終わらせた後、仙台へ向かう。実家へ荷物を取りに行くのと、東京行きのバスに仙台から乗るためだ。
22時、仙台出発。


・四月二十七日

朝7時ころ成田空港に到着。
手続きに思いのほか時間がかかったこと以外は、ボロボロだった財布が壊れたこと位しかない。一応、アメリカで使おうと思っていた小銭入れは財布と別に持っていたので、そちらにお金を移す。

15時、成田出発。
飛行機内は、思った以上に冷房が効いていて、ごうごうと音を立てていた。乾燥するものだと知ってはいたが、予想をはるかに上回る砂漠状態だった。
アトピーで肌が弱い自分には非常に辛く、機内で運動出来ないために新陳代謝も悪いし、普段とは違う不規則な生活リズムで寝れないしで、凄く肌の調子が悪くなった。
その頃はアトピーが酷かったので、女の子が「お肌ガサガサ」とか言ってるレベルじゃなくて、本当に精神状態に影響する程度にヒドかった。

話を戻そう。

何時にデトロイトへ着いたかは記録していないが、ニューヨーク行きの飛行機には15時16分(なんと成田から十六分しか経っていない!)に乗るハズだった。

しかし、実際デトロイトを出たのは21時である。
天候不良だったのだ。早速軽いアクシデントに見舞われた。
だだっ広い空港の中を走っている電車みたいのに乗ってみたり、売店を冷やかしたりしてなんとか時間をつぶす。
ちなみにアメリカで初めて見つけたバンドTシャツは、CELTIC FROSTだった。


ニューヨークに着いたのは夜中。
ブルックリンのグレッグさん宅にお世話になった。
晩飯は、近くの飲食店で食べた。が、何を食べたか覚えていない。
手帳には「めし(メキシコの)」と書いてあるので、多分タコスだろう。

グレッグの家はあまりにキレイでオシャレすぎて、寝るのに困った。
3時過ぎに就寝。



・四月二十八日

朝飯はデカいベーグル。直径15センチくらいはあったんじゃないかな。3ドル。
ライブまで時間があったので、ニューヨーク観光へ。

ブロードウェイを歩き、デカイ楽器屋へ。スティックとドラム雑誌を購入。荷物になるので、自分は楽器の類を一切持っていかなかったのだ。
楽器屋の高い位置にあるディスプレイにはニール・パートのセットが置いてあった。流石に360度セットではなかったけれど。

イーストビレッジにて、中古レコ屋や服屋、雑貨屋などを回る。
どの中古レコ屋にもアメコミが置いてあったのが印象的。アメコミって薄いから、漁る時に検索しにくそうだ。

あとはそこら中にスタバがあった。都会っぽい所ならコンビニ感覚であったし、高速では一つのPAごとにあった。日本でもニュースになったように閉店騒ぎがあったので、現在では減ったんだと思うけど。


ライブの会場は倉庫街(?)にあった。ライブの客以外は、ほとんど人が歩いていなくて、妙に無気味だった。
会場ももちろん倉庫みたいな所。(w写真を見つけたのでリンクしておく、もちろんライブしているのは自分達ではない)
向かいの駐車場には、バスケのゴールがあった。グラフィティがあったりして、ベタな場所に来たもんだと思った。


海外での初ライブは緊張したかというと、そうでもなかった。
普段と大して変わらない緊張感。毎回本気でやるだけのことだ。

帰りの車でアニマルズがかかっていたのを覚えている。
グレッグがラジオのチャンネルを回していて俺が反応したのであるが、何でこんなの知ってるんだ?という様な顔をされた。

夜はピザ食って寝た。



その2へ。