夏休みの終わり。

学生最後の夏休みが終わった。たぶん最後だ。名残惜しいが、最後にする。
「夏休みはやっぱり短い」と感じたかと言えば、短く感じた。小学生の頃は一ヶ月がすごく長かった気がしたのだが。
もう夏って感じじゃないし、終わるのはしょうがない。期間は決まっているし、時間は有限、人生三万日というし、やりたくないことをやっているヒマなんてほとんどない、いつ死ぬかも分からない、だからといって変な風にあせりたくない、それは逆に心が貧しくなるような気がするから。
とにかく、近所のSくんといったザリガニ釣りもわやわや行ったプール通いも、父の死も、毎日必死に練習した吹奏楽の大会、浴衣の女の子たちと行った花火大会も、翌年はなぜか男二人で行ってすげーさびしい思いをしたっけ、なんか色々とあったけどありがとう夏休み。夏休みというもの消え去ったわけじゃないし。
去り行く夏、というより既に去った夏のロスタイムみたいなもんだった。九月も終わった。