うみ風景。

母の実家に来ている。今はケータイから書いているのだが、ついこないだまでauの電波は入らなかったような所。

海と山がある場所。

農家であり漁師だから、ご飯や野菜は大体が作ったものだ。
それ以外にも食料買い込んであるし、食べきれないほどすすめられる。

こないだ友人と話していたばあちゃんゼリーとリポビタンDがバッチリ出てきたのには笑った。


じいさんと船でウニを取りにいった。勝手に取る人が多いから、港から少し離れた海の籠で育てるらしい。風が気持ち良かった。

しずかさも良い感じ。聞こえるのは人の声ばかり。あとは墓参りに行くため荷台に想定外の人数が載せられた軽トラの悲鳴くらいなもんだ。十一人はやりすぎ。


風景も食べ物も良い。ヘタな旅館などよりよっぽど贅沢なのだ。
田舎礼賛をしたい訳では無いが、なかなか良いものだと思う。
生まれてから21年、ほぼ毎年来ているが、こんなことを思うようになったのは最近だ。


風景が楽しめる様になったのは、主に美術のおかげでは無いかと思う。実際の自然より先に美術があるというのはちと変に思えるかもしれないが。
そもそも風景(landscape)とは表象された自然の事を指すのだという事を聞いたことがある。
自分は風景画や風景写真などから自然の見方、魅力を教わったのだ。
ここらへんジョジョSBRの黄金四角形の話に通じる所があるかも。

散歩している途中、牡蠣のカラが積んであるのを見て、モネの<積み藁>を思い出した。
海と田畑の差はあるが、どちらも生産の象徴だ。積まれたカラはそんなに綺麗ではないが、かえってそちらのほうがもっともらしい。みたいな。


まとめると、新鮮でうまい飯食って、海行って、子供と遊んで、散歩して、ゲームして(レイトンおもしれー)、テレビを見てる。
書き出してみると普段やらない事ばかり。
ぼくのなつやすみ