PAINKILLER「50th Birthday Celebration Vol.12」

50th Birthday Celebration 12

50th Birthday Celebration 12

アルバム名がよく分からない。
変態サックスおじさんジョン・ゾーンの50歳記念企画盤のうちの一つ。
ペインキラー(PAINKILLER)はベースのビル・ラズウェル(BILL LASWELL)、ドラムのハミッド・ドレイク(HAMID DRAKE)そしてサックスのジョン・ゾーン(JOHN ZORN) の三人。
それに加えてこれまたド変態マイク・パットン(MikePatton)がヴォーカルで参加。

ベースとドラムがからんで淡々と複雑なビートをうねらせる。
リズム隊は本当に複雑な事をやっているのに、それを感じさせないポーカーフェイスな感じ。

静的変態。


その上で好き勝手に(?)やりまくるヴォーカルとサックス。
エフェクトのかかりまくったヴォーカルとサックスはほとんど区別が付かないこともある。歌にも歌詞があるわけではないので、二つは同等のもののようだ。
ヴォーカルは楽器の様に歌い、サックスは歌のように叫ぶ。

動的変態。


違うタイプの変態が絡めばどうなるか。
混沌としそうだ。
確かに混沌としているかもしれない。
しかし、ただグッチャグチャな訳ではないのだ。
多分そんなの聴いても面白くない。
そこの所のバランスを上手く取れるのが、ジョン・ゾーンのスゴい所だ。



PAINKILLER feat. Mike Patton - dpm