修行すべきは僕なのだ。

もし、仮に、想像上の話。
女の子がボーカルをやってるXのコピーバンドがあるとする。XとはもちろんJAPANのXだ。髪を縛ってアップになんかしちゃって、元気っ子で、MCで心理テストなんかしちゃう。そんな女の子。
しかし歌は凄く微妙だ。上ずりまくる歌声。下手というより緊張しすぎだろうよ。
楽器陣も微妙。音作りがなんだか気持ち悪い。ギターの一人は凄く上手いが、それ以外は。ドラマーなんか格好は付けたいのに中途半端で、シンバルがかわいそうな程力任せなプレイをしている。
さて、仮に、の話だ。僕がこんなバンドを見た時どんな対応をとるべきだった。いや違う、とるべきだろうか。
音作りが悪すぎるのでPAを見て、トラブルなのか確認する。
耐えられないので出ていく。
我慢して見る、というのは性に合わない。
なんだか気になってしまい、会場の外から聞く。

萌えれば勝ちだと思う。やるべき事は、プゲラと嘲笑う事ではない。
妙に甲高い「くれないだー」の声も、女の子ボーカルとそれ以外のえむしーが温度差あるのも、格好が普通のあんちゃんすぎるのも、ドラマーだけ何故か格好がちょっとだけYOSHIKIってるのも含めて、微笑ましく見ることが出来たなら。女の子だけでなく、バンドを含む色々な状況に萌えられたなら。
この際、萌えという言葉の解釈については編集の都合上省かせていただいく。


修行が足りないのは僕の方だ。