INFOBAR2、「溶けた飴」というコンセプトへの違和感。

natokazu2008-02-13

今更ながらauのデザインケータイ、INFOBAR2について。
デザイナーの深澤氏が、様々なインタビューで「口の中で溶けた飴」みたいなコンセプトを語っている。確かにそれは良く分かる。角が取れて丸くなり、画面すら丸みを帯びているそのデザインは、確かに溶けた飴の様だ。色使いにしても、つややかさが飴をイメージしているのも分かる。有機と無機の間を溶かす様な、そういうイメージだろう。
しかし、自分が一番惹かれたMIDORIは、ザラついたような加工がされており、飴のようなつややかさは持っていないのだ。あんなに派手な色なのに、実物を見ると意外と落ち着いている。そして鉄器のようなザラついた加工。違和感というのはそこだ。他の色が、デジタル機器としては、無難なシルバーとモノトーン、錦鯉のカラーリングは初代INFOBARを踏襲したもの。それらと比べて、「鮮やかな緑」があまりに突飛なのではないかということ。
では、あの鮮やかな緑はどこから来たものか?多分auの音楽サービス、LISMOのデザインからなのではないかと、自分は推測する。
そういえば「あの緑」はauのカラーとして使われているオレンジとも良く合う。auのコンセプトとしてINFOBAR2に取り入れ、それを他の色からあまり浮かせないようにした結果、鉄器の様な加工で落ち着けるように落ち着いたんじゃないかな。