巻き込まれ。

こんなに動き、気を遣い、気持ちの良い疲労感を感じだのは久しぶりだ。
合同企業説明会のイベント裏を見ることが出来る、という目的で東京に行ったハズだった。その説明会を主催する会社のCEOに招かれていったんだけど。東京着いたのが朝の六時、説明会の十一時まではまだまだ時間があったので、有楽町銀座あたりを散歩した。七時五十分、何故かCEOの方から電話がかかってくる。呼び出される。気が付くと、一日お供をするカバン持ちという役割になっていた。今となっては、斜め掛けのカバンと軽装で行った事がとても良い判断に思える。まさかそんな役割になるとは思っていなかったもので、結果超オーライ。ココに書くにはあまりに多い量の学びがあったのだけれど、それ以上にいつの間にか巻き込まれていた自分に面白さを感じてしまった。
今回そのCEOに誘ってもらうキッカケになったのは自分の通う大学で講演があったから。その講演でも「ご縁」を大切にしなさいと仰っていたが、その言葉通り、今日だけで様々な学生や社会人の方々との貴重で不思議な出会いがあった。素直な気持ちで行動してみるもんだ。
凄いスピードで動いている人間についていると、ついていけない自分は失敗がとても多くなる。しかし、それで学ぶことも多い結果、学ぶスピードも速くなるということ。一日で得た事が本当に大きい。そのCEOは学生に媚びないようにしているとは言っていたが、とても寛大な態度だった。そもそも会って二回目の人間にカバンを持たせると言う事が凄い。そこには期待と信頼と許容があった。そして失敗について甘やかしすぎずに許すというのは、とても難しくて気を遣う事のハズだ。「失敗をさせて頂く」のは甘いかもしれないが学生だから経験できる立場である。そうでなくとも新しい何かにチャレンジするというのは失敗するチャンスなんだけど、普段そこまで挑戦的に生きている人間は少ないよね。
半ば巻き込まれるが如く始まったカバン持ちであったが、文字通り有難い経験をさせてもらった。学ぶというのは、身を以って知るということなのだ。手でも口でも足でも良いから、動かしてみないと始まらない。体感。最近実行したどんなライフハックよりも効いた。当然だ。
就職活動に関してでも良い情報や出会いがあった。そして内定を取るためだけの就職活動が、自分にとってどんなに必要の無いことかも再確認したな。就職活動という言葉が一般的に意味するもの以上に、「良き生き方」の模索という点で学ぶことが出来た。
素直でいよう。自分は「ギラギラ」より「キラキラ」の方が好きだ。