塚本晋也『鉄男』

モノクロの映像、スピード感、インダストリアル、サイバーパンク、鉄クズ、変身、怪人、ドリルペニス、工場、サラリーマン、東京、都市、閉塞感、、、
大学の授業でこの映画の発表をすることになった。しかし、語るべきことは多いそうだが、物語そのものを論じようとするのは難しい。普通は色々な人間が絡んでできているであろう映画というものを、とても少ない人数で作り上げてしまったそのパワー。しかも自分も出演するなんて、ちょっと何でもやり過ぎでしょうよ、塚本さん。ただし過激とは言っても、ホラーの様なギャグにも見られるから受け入れられたのだろうか。受け止め方は様々だろうけど。初めてコレを見て何も感じない人間などいないのでは無いか。全人類的なスケールでそう思わせてくれるほどに勢いがある。
この作品の元になったとされる『普通サイズの巨人』という映画のタイトルにも現れているけど、チープなのにスケールでかい。

鉄男?TETSUO THE IRON MAN? [DVD]