教授への授業提案。

教授との雑談の途中に、ある授業の提案をしてみた。その授業とは、「考える方法」を学ぶ授業。知という事に関してプロであるハズの教授たちに、ピッタリだと思うのだけれど。授業の作り方や論文の書き方を分解してもらい、メモの取り方やアイデアの生み出し方を見せてもらう。あるいは本の読み方でも良い。教授曰く、「普段、無意識にやっていることが多いですからね。」いや、だからこそ意味がある。教授には自分の考える方法を整理する機会になるし、学生にとっては良い手本になるハズだ。レポートの書き方を教えるのも良いけれど、その前にモノを考える面白さを伝えておくれよ。その方が色々な意味でタメになる。こういう事を一般教養の授業でやったら良いんじゃないのか。
知識を売り物にしている学者だからこそ、それを生み出す方法を公開するのが怖い気持ちもあるかもしれない。しかし、学生に少し方法を教えた位でカラっぽになってしまう程度なら、教授なんぞやめてしまえ。いーかげん、二階からモノをドスドス落としていく様な授業が、どんなに学生と教授双方のためになっていないかを、考えたほうが良い。学生が成長したなら、教授の側でも学ぶ事があるハズだろう。
とまあ口には出してみたものの。実際には大学とは、学者とは何かという大きな問題に関わってきそうな事なので簡単には変えられないだろう。とりあえずその教授には、授業の中で少しずつで良いから「考える方法」を公開してくれ、と伝えておいた。