スマブラがよびおこす。

最近大学のサークル部室にゲームキューブが導入された。
スマッシュブラザーズというゲームをやっていて思い出すのは小学生の時のことだ。ニンテンドー64というゲーム機で前作を遊んでいたからだ。
まずはたまり場になっていたY君の部屋。広くじゅうたんが敷いてあって、妙に広い部屋だった。デカイソファがあって、カントリーマアムを食べた気がする。そういえばキャンベルスープの箱があった。なんでこんな事を覚えているんだ?
壁の一面に賞状や皿などを飾った大きな棚。そして最上段にあったこけし。結構な数だったのと、そのうちの一つがめちゃめちゃ怖かったのを忘れない。

スマブラにはたくさんの任天堂キャラクターが登場する。
ゼルダの伝説の主人公リンクを見れば、周辺唯一のコンビニの息子Tくんの暗い部屋とコンビニの倉庫を思い出し、ドンキーコングを見れば幼稚園から仲の良かったT兄弟の部屋、ファルコンを見れば小学生にしてミリタリーオタクでありカフェイン中毒だったY、カービィは近くに住んでいた二歳上、自分にとってのガキ大将であったSくん。
ちなみにサムスを見て思い出すのは弟だ。

馬鹿みたいにゲームをやっていた小学校の頃の記憶は、やはりゲームによって喚起される。何がきっかけで記憶が残っているかなんて、わからないものである。

そして、今大学のサークル部室でゲームをやっている事をも、いつか思い出して懐かしむのだろう。

ただし、懐かしむことを前提に時を過ごすことほどむなしいことも無い。
目の前の人間に失礼だ。そして自分としても面白くない。

今は大学四年生の五月。もうそんな時期か。まだこんな自分か。